特定非営利活動法人Dear friends

苦手な利用者への関わりについて

福祉の現場で働いていると、「どうしても苦手だと感じてしまう利用者」に出会うことは珍しくありません。

これは支援員として未熟だから起こるものではなく、人と人が関わる以上、ごく自然な感情です。

大切なのは、「苦手だと感じている自分」を責めることではなく、その感情とどう向き合い、支援にどう活かすかという視点です。

苦手意識の背景には、過去のトラブル経験や、関わり方がうまくいかなかった記憶、価値観の違いなどがあることが多くあります。

まずは「なぜ苦手だと感じるのか」を振り返り、利用者の行動だけでなく、自分自身の受け取り方にも目を向けることが大切です。

支援の場面では、感情よりも「役割」と「目的」を意識することが有効です。

苦手かどうかではなく、「今、この方に必要な支援は何か」「安全・安心をどう守るか」という視点に立つことで、感情に振り回されにくくなります。

また、一人で抱え込まないことも重要です。

苦手な利用者への関わりは、職員間で共有し、対応を統一することで負担が軽減されます。

他の支援員の関わり方を知ることで、新たな気づきが得られることも少なくありません。

苦手な利用者との関わりは、自分の支援を見直すきっかけにもなります。

無理に「好きになろう」とする必要はありませんが、専門職として一定の距離感を保ち、安定した関わりを続けることが大切です。

支援員自身の心の安定は、利用者の安心にもつながります。

苦手意識と向き合いながら、自分を守りつつ支援を続けることも、立派な専門性の一つです。

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