今回は
「障がい福祉の仕事は『向き・不向き』で語れるのか」
というテーマについて、現場目線で考えてみたいと思います。
障がい福祉の仕事について話すとき、
「向いている人」「向いていない人」という言葉が、
当たり前のように使われる場面をよく見かけます。
たしかに、
・人と関わることが苦手
・感情の切り替えが難しい
・相手の立場を想像することが苦手
こうした特性がある場合、
この仕事がしんどく感じられることは事実です。
しかし一方で、
「最初から向いている人」がどれほどいるのかと考えると、
少し疑問も残ります。
多くの支援員は、
最初から完璧だったわけでも、
強い使命感を持っていたわけでもありません。
現場で悩み、
戸惑い、
失敗し、
時には「向いていないのではないか」と感じながら、
少しずつ“支援の仕方”を身につけていきます。
つまり、
障がい福祉の仕事は
「向いているかどうか」よりも、
「考え続けられるかどうか」
が問われる仕事なのではないでしょうか。
・なぜうまくいかなかったのか
・相手は何を感じていたのか
・自分の関わり方は適切だったのか
こうした問いを投げかけ、
立ち止まり、修正し続けることができる人は、
最初は不安が大きくても、
結果的に長く現場に残っていくことが多いように感じます。
逆に、
「自分は向いている」と思い込みすぎてしまうと、
違和感や失敗を見過ごしてしまうこともあります。
障がい福祉の仕事は、
単純に向き・不向きで線を引けるものではありません。
大切なのは
完璧であることよりも
考えることをやめない姿勢なのかもしれません。
この仕事に迷いを感じることは
決して悪いことではありません。
むしろ、それは真剣に向き合っている証でもあります。
これからも現場で感じたことを、
丁寧に言葉にしていけたらと思います。